前回、30℃越えするような暑い日の高気密高断熱住宅の過ごし方について書きました。
基本的にはその方法で良いんですが、ちょっとやり方を失敗してしまって、室温を上げ過ぎてしまいました。
どういう失敗をしたかを書いておきます。
通風の基本は、空気の入口と出口を作ること。
そのため、風を家の中に通したい場合は、窓を開け、その窓の対面の窓も開けてやる。
そうすると、効率よく風が抜けていきます。
また、空気の特性として、温度の低い空気は下に溜まり、暑い空気は上に上昇するというものがあります。
この特性を利用して、1階の窓を開け、2階や小屋裏の窓を開け、下から上へ、暖かくなった空気を排出するような流れを作ると、通風としてはなお良いと聞きます。
この考え方があるので、高気密高断熱住宅でも、室内で暖まった空気が上から抜ければ良いと思い、日中でも小屋裏の窓は開けたままにしておきました。
その後、午後ぐらいに、2階の風通しを良くするため、2階の窓を2か所開けました。
風が抜けてなんとなく涼やかになった気がしました。
そのまま夕方の17:00ぐらいになると、1階の室温が24℃代まで上昇しました。
いつもよりちょっと高いなと思い、2階へ上がると、2階の室温は26℃代まで上がっていました。
ボチボチ日も弱くなってきたかなと思い、2階の窓を全開放。
小屋裏の窓は引き続き開放。
1階の窓は閉めたままです。
その後、ゆるやかに1階の温度も上昇し、18:30ぐらいには26℃まで上昇。
湿度が低いため、そこまで暑くはないですが、そろそろうさぎが心配。
うさぎの様子を見ると、大丈夫そうだったので安心。
それでもここまで温度が上がるもの?
2階の温度を見てみると、なんと27.5℃まで上がっていました。
おそらく暖まった2階の熱が、1階の天井に伝わって、1階も暑くなってきていたんだと思われます。1階と2階の間は断熱材とか入ってませんからね。
湿度の低い空気が通ると、人間の体感的には涼しく感じます。
しかし、実際の温度は、まだ高かったりするので、家の床や壁なんかもどんどん暖められてしまうわけですね。
暖かい空気は排出したほうが良いんでしょうけど、下手に窓を開けると、その分外気を取り込む量が増え、室温上昇の原因になってしまうようです。
やはりある程度外気温が上がってくると、全ての窓を閉め切って、カーテンやシェードなどで日光をガードしたほうがいいみたいですね。
ちょっと失敗してしまいました。
高気密高断熱住宅は、旧来の住宅の常識とは違った暮らし方が必要になる場面がちょくちょくあります。
もちろん、今まで通りの暮らし方をしても、普通に暮らせるんですけど、せっかくの高気密高断熱住宅なので、うまいこと使いこなして、快適で省エネに暮らせたらと思います。