岡山のスーパー工務店で建てる高気密・高断熱の家づくり

妻と僕とうさぎで暮らす、岡山での高気密・高断熱の注文住宅をスーパー工務店で建てるまでの記録的ブログです。

電気代について。太陽光発電登載の場合

よく太陽光発電パネルを乗せて新築した人のブログなどを見ると、一ヶ月の電気代が○○円でしたと発表してくれているところがあります。
これを見ると、大体、「やすーー!」ってビックリします。
それは日中使った電力は、太陽光発電によって賄っているので、実質夜間に使った分や、雨の日など発電量が少ない時しか電気代がかかっていないことになります。
そのため、安くなるのは当然です。


単純に家の断熱性のがあがったためにどのくらいの電気代だったかを知ろうと思うと、太陽光発電をしていない家か、全量買取にして、発電した分は全て売電している家のものを見るしかありません。


それに、オール電化にしているかどうかによっても変わってきます。
その辺りをあんまり書いてくれてない場合もあるので、見ててわかりにくいです 笑


まあ・・・それだけの話です^^
うちは太陽光発電はせず、給湯、料理はガス(都市ガス)です。
今の賃貸も、当然太陽光発電もなく、給湯、料理はガス(但しプロパン)と、条件はほぼ同じなので、どのくらい新しい家の電気代がかかるか、今から楽しみです。
広さが全然違うので、当然新居のほうが電気代かかるはずでしょうけど、高気密高断熱効果によって、どこまで抑えられるのか?楽しみです。

高気密高断熱住宅について③ 高気密高断熱住宅のメリット・デメリット

前回、前々回と、高気密高断熱住宅について書いてきました。
今回が最後になります。


※これまで書いてきたことは、全て何かしらの書籍だったり、ネットでの情報だったり、岡山のスーパー工務店から聞いた話に基づいた個人的な意見です。僕は家づくりに関しては全くの素人であり、ただの受け売りだということをご了承ください(^_^;)



高気密高断熱住宅のメリット


①光熱費が安い
熱が逃げにくいので、冷暖房にかかるエネルギーが小さくて済みます。光熱費を安く抑えることができます。


②部屋全体(家全体)が均一な温度になる。
エアコンで温める時、足元が冷たいのに頭は暑くなったりしませんか?高気密高断熱住宅では、均等に暖かくなります。冷房の場合は、足元だけ冷たくなることがありません。とても快適な空間になります。


③遮音性が高い
これは断熱性能というより、気密性能によるところが大きいかもしれませんが、外の音が聴こえにくく、中の音が外に漏れにくくなります。



高気密高断熱住宅のデメリット


①初期コストが高くなる
断熱材やサッシの性能など、ある程度の性能が必要となるため、コストがどうしてもかかる。


②石油ストーブなどの燃焼燃料系暖房器具が使えない。
24時間換気はしていますが、それでも換気が追い付かないような空気を汚染する燃料燃焼系暖房機器(石油ストーブ、ファンヒーターなど)は危険なので使えない。


はっきりいって、メリットのほうが大きいと思います。
光熱費が抑えられるため、初期コストが高くても、長い目で見れば決して高くないと思いますし。
ストーブやファンヒーター以外の暖房機器はいくらでもあります。
初期コストの問題さえクリアできれば、高気密高断熱にしたほうが良いと思います。


他にも家づくりにはいろんな要素があって、単純に高気密高断熱であれば良いというわけでもないと思います。
それでも他の部分、例えば間取りだったり、設備だったり、装飾的なところというのは、どこの会社でもどうにかできます。
でも基本的な家の性能に関わる部分は、会社によるところが大きいため、見た目に惑わされず、しっかりとした性能の家を建てられるかどうかを前提に、住宅会社の選択をしたほうが良いと思います。
その上で、しっかり希望に沿った間取りだったり、中身を詰めていけばいいと思います。
結局は、どこに重点をおくべきか。
性能を二の次にしてでも、見た目や設備に予算を使いたい!ということであればそれも良いと思います。
限られた予算の中で、全て希望通りにするのは難しい。
大事なのは、後から後悔することのないように、あらかじめ知っておくこと
知ってて敢えて選択するのであれば、後悔も少ないと思います。


個人的には、構造や性能や基礎など、後からではどうにもならないところは、コストが多少かかっても、良いものにしておいたほうがいいと思っています。

高気密高断熱住宅について② 気密性能が重要


前回、岡山で快適な暮らしをするには冬を念頭に置いた断熱性能の高い家を建てるほうがいいと書きました。


断熱性能が高い家とは、中が温まった状態で、外が寒い時に、中の温度が下がりにくいということです。
(逆に夏は冷房を効かせて冷やすと、外の熱気でなかなか暖まりにくい)
外気の影響を受けにくいので、暖房にかかるエネルギーも少なくて済みます。
光熱費も安く抑えることができるのです。


断熱性能を表す指標として、Q値UA値というものがあります。




詳しい説明は、検索してもらったらすぐ見つかるので割愛しますが、簡単に言うと、熱の逃げやすさを数値化したものです。
この数字が低ければ低いほど断熱性能が高い、つまり、熱が逃げにくいということになります。


UA値で言えば、1以下ぐらいであれば、高断熱な住宅であると言えるそうです。
東北とか北海道とかの寒い地域の家では、これぐらいないと辛いです。


ただ、このQ値とかUA値とかいうのは、机上の計算で出します。
どんな断熱材どれだけ入れているか?窓のサッシはアルミか樹脂か?ガラスはペアガラスか?トリプルガラスか?
などなど、断熱に関わる要素を総合して計算で出します。


これとは別に気密性能というものがあります。
気密性能は、どれだけ家に隙間が空いているかというものを数値化したものです。
隙間が多いと、冬は隙間風が入り、暖かくなりにくいのは簡単に想像できると思います。
また、冬の寒い日に、セーターだけを着て外に出ると風が吹くと寒いです。



上からウィンドブレーカーみたいな風を通さない素材のものを着ると全然違うと思います。



ここでいうセーターが、断熱材などの断熱性能に関わる部分。
ウィンドブレーカーが、気密性能ということになります。
せっかく暖かい素材のセーターを来て断熱性能を上げてても、穴だらけのウィンドブレーカーでは寒いのと同じで、家もいくら断熱性能を上げても気密性能が低ければ意味がないのです。


建築基準法や、次世代省エネルギー基準などで最低限必要な断熱性能は定められています。
そもそもここで定められている断熱性能も決して高いものではありませんが、それよりも気密性能に関しては全く基準が定められていないのです。
気密性能というのは、実際に建てた後に測定できます。
ハッキリと実数値が各棟ごとに出るのです。
C値と呼ばれています。大体0.5以下であれば、高気密な家と思っていいと思います。



断熱性能の計算通りの力を発揮するためには、気密性能が重要です。
机上の計算で断熱性能が出ていても、きちんと施工されていなければ性能は出ません。しかしそれを測定することは難しい(できなくはないそうです)
気密性能は比較的簡単に測定できます。きちんと施工されていなければ数値にハッキリ現れます。
その測定値が基準として定められていないのはどうなのでしょう?


気密性が高いと、隙間がないため、息苦しいだとか、暑い日は熱がこもるとか言われる方もいますが、そんなことはありません。
今の住宅は、24時間換気が義務付けられているので、換気扇のような換気システムによって、新鮮な空気は常に入ってきます。
暑い日はエアコンの冷気が外に逃げにくいため、少ないエネルギーで冷やすことができますし、窓を開ければ簡単に空気が抜けていきます。隙間がないということは、想定外の空気の出入りがないだけで、換気や通風などのコントロールは、むしろ気密性が高い方ができるのです。


快適な家をつくるには、高気密高断熱住宅が良いと思います。
でもこの高気密高断熱住宅というのも、あやふやな表現です。
言ったもの勝ちみたいなところもあるので、しっかりと数値を見て判断しないといけないと思いますし、住宅メーカーの営業さんの根拠のない「大丈夫」みたいな発言には気を付けないといけないと思います。

高気密高断熱住宅について① 快適な住まいとするには夏、冬、どちらを重視すべき?

もともと日本の住宅は夏に合わせて通風などを重要視する造りでした。
夏は薄着をしても暑いですけど、冬は着込めばなんとかなるからです。
昔は断熱材などもなく、割とスースーした隙間だらけの家だったと思います。
30年近く前に建てたうちの実家もそんな感じでした^^
(それでも2階は暑かった・・・。)


昔に比べて温暖化の影響で夏がどんどん暑くなってきています。


下手に我慢をして過ごして、自宅で熱中症で倒れたりするのも問題です。
エアコンが一般的に普及し、ヒートポンプなどの技術や省エネ性能もあがってきた今日では、エアコンを有効に使って涼をとるのが有効です。


夏に合わせてスースーの家だと、問題なのは冬です。
隙間から外気が入ってきて、とても寒い家になってしまいます。


こたつやストーブなどで暖をとり、服も着こんで過ごすことになります。
真冬のほんとうに寒い日は、布団から出るのも辛くて、何もやる気が起こりません 笑
かといって、暖房機器をじゃんじゃん使うと、光熱費がかさみ、家計を圧迫します。


岡山は割と温暖なところです。
県北は雪もちょくちょく積もりますが、僕が暮らす県南は、雪が積もるのは1年に1回あるかないかぐらいです。
とは言ってもどうでしょう?一年の暮らしを考えてみると・・・。


。エアコンをかけないと辛いような季節は、7月~9月の3ヶ月ぐらいではないでしょうか。
反対に。11月ぐらいから寒い日が出てきて、4月の初めぐらいまでは朝晩は冷えると思います。
五ヶ月ぐらいは暖房機器が必要と思います。
(我慢して暮らすのであればいりませんが、快適に暮らそうと思えば必要です)


そう思うと、辛い時期は冬のほうが長いです。冬に重きを置いた方が、快適な家になると思います。
比較的温暖な岡山でもそうなので、日本列島、大抵の地方は、冬に重きを置いた方が快適に過ごせる家になると思います。


そのためには断熱性能が重要になります。


次回に続きます。

太陽光発電を乗せなかったワケ

最近の新築住宅の風潮。
太陽光発電パネルをなるべくたくさん屋根に乗せて、売電収入をローンに充当しましょう!というのがあると思います。



いろんな人の入居後の日記などで、今月の売電収入は○○万円あって、電気代はほとんどかかりませんでした!みたいなのを見ると、正直羨ましいなあと思います 笑


僕も最初は新築するなら絶対太陽光発電パネルを乗せようと思っていました。
売電収入もあるんですけど、自然のエネルギーを有効に活用するというのは、エコの観点から言っても素晴らしいことだと思うので。
これからどんどん自家発電力があがれば、原発なんかに頼らなくても電力を賄うことができるようになるんじゃないかなあとも思います。


でも結局うちは太陽光発電パネルは1枚も乗せないことにしてしまいました・・・。


理由はいろいろあるんですが、まず一番大きな理由。



見た目が好きじゃない・・・(^_^;)


※画像はイメージです


最近のシンプルモダン系で、シュッとした片流れ屋根のような形状の家なら太陽光発電パネルも似合うと思うんです。
ただうちの好みの外観は、カントリー風だったり南欧風だったりのかわいい系の洋風の家。
切妻形で屋根には綺麗な瓦が乗っているような家。
スタイリッシュな家は好きじゃないのです。


また、後に性能面についていろいろ勉強していくうちに、屋根は瓦、軒を出す、形は四角、総二階が良い、ということもわかってきました。
そうなると自ずとシンプルモダン系は選択肢から外れました。


瓦葺きの屋根に黒光りする太陽光発電パネルは似合いません。
黒い瓦にすれば少しは紛れるでしょうけど、それでも美しくありません。
そういう理由から乗せたくないなと思ったのが1点。


他の理由としては、メンテナンス性、コスト、耐震性などの観点から。


太陽光発電パネルを乗せるということは、それに付随してパワコンと呼ばれる機械とか、いろいろな電気的な設備が付いてきます。
太陽光発電パネル自体の性能は、たぶんあまり落ちたり壊れたりすることはないでしょう。
ただパワコンの保証は10年が一般的です。もっとも、10年を過ぎたとたんに壊れるということはないと思いますが、機械なのでどうしても壊れたり調子が悪くなったりします。
その度に修理をお願いするなどの手間、コスト、煩わしさがついてまわります。
そういう余計な煩わしさを付けたくなかった。


また、導入するにあたって、どうしても初期コストがかかります。
10年ぐらいで大抵元が取れて、それ以降は利益になるということが言えると思いますが、壊れたり思ったより発電しなかったりしたら、もしかしたら元が取れないかもしれない。
元が取れなくても、エコにはつながるからいいのかもしれませんが、リスクを負いたくないと思いました。


それから耐震性。
屋根に重量のあるものを乗せるということは、耐震性において不利になります。
ガルバリウム鋼板の屋根や、屋根とパネルの一体型のであれば軽いのでいいですが、ただでさえ重い瓦の上にパネルを乗せるのはどうなのかなあという思いがありました。
岡山のスーパー工務店が依頼する職人さんの施工は、しっかりしているので、心配ないとは思いますが、あまり良くないことには変わりないと思います。


今後、もっと技術が発達し、軽量でコンパクトなものが出てくれば、どこかしらに付けてもいいかなとは思います。
しかしやはり見た目が美しくないようにはしたくないです。
家の性能が良ければ、太陽光発電に頼らなくても、電力量はある程度抑えることができます。
それから基本的な節電を心掛けて、なるべく使用電力を抑えていけたらいいなと思っています。


それぞれいろんな考え方があって、良いと思います。
太陽光発電パネルを乗せることについて、特に否定的には思いませんし、エコで素敵だと思います。
リスクの比較的小さい投資とも言えます。
ただ綺麗でオシャレな可愛い外観の家に不似合いなパネルが乗っている家を見ると、ちょっと勿体無いなという気持ちになってしまいます(^_^.)


以上の理由でうちは乗せませんでした。
一番大きな理由は、見た目を重視したということです(^^)